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LetterBox(レターボックス)の使用基準はコレ!現役映像作家のノウハウを公開します

よーし!動画できたぞー!

あとは黒帯を入れて完成だ!

というのはあるあるじゃないでしょうか。

こんにちはNAKAJIです。

ということで、いつもは解説とかチュートリアル系のブログなのですが、今回は自分の意見をメインとした記事にしていきたいと思います。

今日お話しすることなのですが、ツイッターで先日このような投稿をしました。

この投稿の内容はなにかという、黒帯を入れる基準、通常Letter Box(レターボックス)なんて言われているですが、そのLetter Box(レターボックス)を入れる基準について投稿です。

いくつかいいねのリアクションいただいたので、今回自分が「どういうふうにその黒帯を使い分けているのか」という話をしていきたいと思っています。

ということで、今回お話しするかも主に今回お話しする項目は主に2つあります。

  1. 黒帯つまりLetter Box(レターボックス)というものの役割は何なのか
  2. ふだんぼくがLetter Box(レターボックス)黒帯をどのように使い分けているのか

主にこの2点についてお話をしていきたいと思います。

ということで、そうですね、最近映像制作の敷居も下がってきてまVLOGなどもかなり盛り上がってきてるという中で、とりあえずこの黒帯Letter Box(レターボックス)を入れたらシネマチックになるみたいなね。

そのような感じに言われつつあるとは思うのですが・・・
わかります。超わかる。

ぼくも当初そうでした。
今は映像制作フリーランスで行なっていく中で、黒帯を入れるものと入れないものがあるのですが、最初映像を制作やり始めの頃です。

とりあえず黒帯を入れたらいい映像になるし、シネマチックになるみたいなという風に思ってるところがありました。

なんかソレっぽくなるんですよね、黒幕入れると。

めちゃめちゃわかります。

なんでシネマチックになるかという話なのですが、映画で使われることが多いからだとぼくは思います。

ここ完全にぼくの意見というか考えになるのですが、映像制作に興味がないひとでも映画ってみると思います。

その映画を見る中で、映画に出ているプロジェクトで表示されてるあの映像コンテンツって、普通のテレビで見るような番組とかのああいう縦横比率よりちょっと横長なんです。

映画館でそのような映像を見る際に、横長で黒帯が付いているものを見るから、映画を見て潜在的に「映像が横長で黒帯が付いてる」ということが染み付いているから、黒帯があるとシネマチック。

みたいなね、そのような風に考えています。

繰り返しになるのですが、黒帯があるとシネマチックみたいなね、そのような印象になりやすいのかなという風に思っています。

黒帯・Letter Box(レターボックス)を使う基準について

では何で映画で黒帯が使われているか、そのLetter Box(レターボックス)黒帯のそもそもの機能という話なのですが、これはWikipediaを参照すると、

映像技術におけるレターボックス(英語:Letter box)とは、映像メディアの表示画面において他の画面サイズ規格でつぶれて表示されないよう、表示互換性をとるために、本来および横長比率の映像の撮影された映像部分の上限部に黒帯を追加した状態のものを呼ぶ。略称で「レタボ」「LB」として表示される場合も多い。

参照:レターボックス(映像技術)- Wikipedia

名称の由来は画面中における映像としての有効部分が書簡(letter)を折りたたんだ形状、あるいは封書(sealed letter)[1]の一般的な形状に似ていることによる

参照:レターボックス(映像技術)- Wikipedia

Wikipwdiaの説明だと専門用語がありすぎて、少し分かりにくいかなと思うので、身近な例で置き換えてみました。

本来の役割

例えばテレビ番組や映画などでは映像コンテンツの縦横比率が違います。

合わせようとすると映像コンテンツの縦横比率が狂ってしまいます。

狂わせたら映像コンテンツその比率を合わせたら映像コンテンツもくそもないのでテレビの縦横比率でも映画が観れるような状態にする必要があります。

ようはその映画で使われてるあの縦横比率を無理やりテレビ画面で表示させようとすると、横長の映像を少し画面きゅっとしなきゃいけないので、例えば顔が例えば顔がキュッと縦長になっちゃみたいなね。

無理やり比率を合わせようとするとそうなってしまうということから、テレビの縦横比率でも映画が観れるような状態にする必要があります。

そのために映像の上下に黒帯を付けることでテレビ画面の比率でも映像コンテンツの比率を維持したままいうことです。

つまり映像コンテンツはそれぞれ縦横比率が違います。

テレビやプロジェクターなど映す媒体によって縦横比率が変わってきます。

よくウエディングの現場だと16:9ではない少し正方形のやや横長みたいな4:3なのかな、あれは。

映す媒体によって縦横比率が変わってきます。

そこから比率は違いと様々な媒体で使用できるようにするために使われるもの、ソレがLetter Box(レターボックス)の本来の役割です。

なので上下に黒帯が付くこともあれば、

左右につくこともあります。

ということで現段階では、黒帯の本来の役割みたいなところの話なのですが、ではこれを踏まえた上でぼくが普段どのように黒帯を使い分けているか、このLetter Box(レターボックス)を使われているかという話です。

ぼくなりの使い分け方

ここに関しては結論から言うと、

  • 映像素材の良さというものを最大限に活かすのであれば黒帯は使用しない
  • 映像素材の良さを最大限に活かすことが難しい場合は黒幕を使用する

ちょっと抽象的すぎてよく分からないと思うので、詳しくお話をしていきます。

まずそもそも映像素材とはなにという話なのですが、ここでは「映像に映る」または「映像を構成する」もの達と仮定します。

例えば出演するひとであったりとか、撮影する場所、あと演出とか衣装など、そういった映像に映る要素です。

後はカラーグレーディングも色の演出ということで、映像素材の質を左右しますのでこれも含むとします。

Letter Box(レターボックス)を使う場合

これらの映像を構成する要素から世界観を出すことができていたり、その映像素材の質が良くて、それだけで世界観・描写したい意図したいその描写というものができていたり、カラーグレーディングをした上で、その世界観ができているのであれば、Letter Box(レターボックス)は使用しなくてもいいです。

これで変にLetter Box(レターボックス)を使用すると、なんか凄く安っぽく見えてしまうのです。

映像そのものが非常にいいのに、さらに無意味にLetter Box(レターボックス)が付いていると、見える範囲は狭くなるわけで、そもそもLetter Box(レターボックス)なしでも凄くいい素材などに、ソレがあることによって「なにか良さが半減してしまう」というところもあります。

なので、そのように映像から良さが引き出せている最大限に出ている、世界観が表わせている場合はLetter Box(レターボックス)はなしという風にぼくは使い分けています。

そのようなロジックで、これはLetter Box(レターボックス)使うかな、使わないかな、というような判断軸を持って使用しています。

すごく分かりやすく言うと、海外のめちゃめちゃいいロケーションで絶景のところでま美人のモデルさんも用意して、もうグレーディングもバッチリ決まっていて、印象もバッチリだという状態であれば、ぼくは黒帯をつけないという選択をします。

なにかしらの理由で黒幕を必要とする場合もあると思うのですが、まったく付ける条件もなくクライアントからのそのような要望もなく、こちら側の意志でつけるつけないという選択肢を持ってるのであれば、ぼくは付けません。

絶景も抜群のロケーションに抜群のそのモデルさん抜群に決まっていて全てこちらの意図するような世界観を出すことができるからです。

Letter Box(レターボックス)を使わない場合

では、そのLetter Box(レターボックス)を使用しない場合はどういう場合か。

「世界観がない素材」と言ったらすごくいい方は悪いのですが、あえてその作品としてクライアントから予防と言うか、その制作を通して作る映像を通して結果的に出したい表現が「日常」というふうなテーマは絶対あります。

そういう日常意図して出す場合なんかは、映像に世界観というよりかは「日常」なので、なかなか前述のような世界観というのは、なかなか出にくい場合もあります。

もちろん撮り方とかにもよるですが、なかなかそういう日常というものをあえて意識して取る場合もあるので、世界観というものが出にくいものもあります。

もちろん日常をテーマにした素材でカラーグレーディングもしたとはいえ、やはりどこか結果的につなぎ合わせて見てみても、どこか安っぽくなってしまうという状態はありえます。

そうなった場合に、最後のもうひと手間クオリティーアップと言いますか、その安っぽさを消すためにLetter Box(レターボックス)、この黒帯というものを加えてます。

オフィシャル感ではありませんが、本来の役割とは違うのですが、そのような場合にLetter Box(レターボックス)を使用しようかなという風にぼくは考え、使用するようにしています。

加えて、あと先日実際あの世界観重視の映像制作案件と日常をテーマにした映像制作の案件が2つありました。

前者に関してはLetter Box(レターボックス)なしで納品をしております。

後者に関してはLetter Box(レターボックス)を付けて納品しております。

というのも、その制作を通して「Letter Boxない方がきれいだな」とか「Letter Boxない方がすごくインパクトがあるな」とか、「これはやっぱりLetter Boxあった方がいいな」とか、実際にはその制作を通してLetter Boxを付ける付けないのロジックというものを組み立てたというところがあります。

実際にここでその映像をお見せしたいところなのですが、クライアントチェックであったりとかいろいろな障壁ではありませんが、ややこしいことにもなりかねないので、この記事を出す頃には、ぼくのポートフォリオサイトかSNSでその動画が公開されていると思うので、ぜひチェックしてみてください。

なのでそこで見ていただいて公開されてる作品がもしあれば、Letter Box(レターボックス)が使われているものや使われていないものがあるので、「なるほどこういう違いがあるのか」ということで実際に比べて頂ければと思います。

ということで、これはあくまでぼくの考えにはなるのですが、参考になればと思います。

まとめ

一応まとめておくと、世界観や映像として見せたい描写ができているなら、無意味に入れたLetter Box(レターボックス)は使用しない。

無意味に使用したら中編安っぽくなる可能性があるからです。

仮に使用するとしても、さまざまな都合でクライアント都合であったりとか、金額都合とか、世界観の演出が納得いくところまでできなかったという場合ももちろんあります。

そのような場合や、あとは日常的な映像素材だからこそ、最後の仕上げとかもクオリティアップとしてLetter Box(レターボックス)が必要だという場合には使用します。

これがぼくなりのそのLetter Box(レターボックス)を使用する場合と使用しない場合の線引きというか判断基準です。

現状この考えなので、もちろんこれからまた映像制作を何度も何度もしていく中で、その反対基準というものは変わってくるところはあると思います。

あくまでも現状はそのような判断基準となっています。

最近は映像制作のこの敷居か下がってきて、機材もめちゃめちゃ高いというわけでもなく、分割払いで買える金額になってきています。

パソコンも同様に買えるような時代じゃないですか。

そういった意味では映像制作の敷居が、数年前や10数年前と比べるとだいぶ下がってきています。

映像がなんのハードルもなしに作れるというありがたい恩恵を受けているからこそ「エフェクトはガンガン組み込む」とか「とりあえずLetter Box(レターボックス)を入れる」というのではなく、自分なりのロジックを組み立てた上で、そういうなにかしらのエフェクトであったりとか、Letter Box(レターボックス)を付けていくというような過程が重要なのかなと最近非常に感じています。

そういう自分なりのロジックを組み立てていくことが、やっぱり一番自分の価値になるという風に思っています。

なのでこの黒帯に限らず、ぼくはロジックを組み立てていきたいなと思っているところです。

もちろんぼくも映像制作やり始めの頃は「あのひとのマネ」とか「あそこのマネ」とか何だろなのかなそういうスタンスで映像制作していることもありました。

『守・破・離』ではありませんが、ずっとその真似っ子というものはせず、せずと言うかずっとマネしていても成長がぴたっと音止まってしまうラインというのは絶対あると思うので、そういうステップアップとして自分のロジックで組み立てていくことも大事なのかなと思います。

ということで今回は以上になるのですが、参考になりましたでしょうか。

ぼくも以前Letter Box(レターボックス)のつけ方という記事を投稿しています。

ぜひそちらも気になる方は読んでみてください。

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